現役監理技術者が水準測量(レベル測量)簡単に解説【学生・新入社員向け】

働く

これから水準測量を行う、または測量方法を学びたいという人向けの記事になります。

こんにちは!らぶーん君のパパです。

今日は現役監理技術者(1級土木施工管理技士)である私が水準測量を説明します。

一番簡単な器機を使用しての測量かと思いますので身近に感じてもらえれ場と思います。

水準測量(レベル測量)とは

水準測量とは、高さを求める測量になります。

高さを測量したい場面は色々ありますが一番は建設したい構造物の高さを管理する!
という場合に一番多く使われる測量方法になります。

方法は標尺(スタッフ)を器機(レベル)で測定し値を算出することにより
高さ・高低差を測量する方法です。

使用器具: レベル+スタッフ

例題紹介(2点 A地点B地点の高さを求める)

測点A 測点Bの高低差を測量してみましょう!

まず基準となる地盤高10000となるKBM仮ベンチマークを設定します。

次に基本ですが器械を据えます。器械でKBMを読みます、読み値は1000とします。

その時あなたが据えた器械の高さ(図の青い水平線)を器械高と言います。

器械高は地盤高10000+読み値1000を足した値になります。

IH器械高=10000(地盤高)+1000(BS読み値)=11000

次に測点Aをスタッフを置いてレベルで読みます。

今日は読み値が500だったと設定します。

ここで測点Aの地盤高は器械高から読み値を除した値になります。

測点A=11000(器械高)-500(測点A読み値)=10500

ここまでを野帳に記載すると以下になります。

※BS IH FS GHの順に表記する事もあります。パパは下図の順で測量表記します。

ターンする 器械の据替

次に測点Bを測量します。

現在の機械位置ですと測点Bは測量できない為器械を移動し据替ます。

その時に器械高が変わる為必ず同じ測点を再度読むことをします。

この事をターンするやターニングポイントをつくるなどと呼びます。

基本的にはKBMを読む作業と変わりません。共通して読める点測点Aを読みます。

測点Aの地盤高は10500でしたね、新しい読み値が2000であったとします。

新しい器械高は・・・

IH器械高=10500(地盤高)+2000(BS読み値)=12500

器械高がでたらもう簡単です測点Bを読みます。

ここでは読み値が1000でした。ということは測点Bの地盤高は・・・

測点A=12500(器械高)-1000(測点A読み値)=11500

となり、測点Aと測点Bの高低差は1000であったことがわかりました!

下図2段が測点B部に関わる記載になります。

最後に注意事項

測量で一番大事なことは確認と正確さです。

間違った値ですと間違った構造物が出来てしまいます。

何度も何度も確認しながら測量するように心がけましょう。

最初のうちはゆっくり行う事をお勧めします。

それではっ!!また!!

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