こんにちは!
今日は発注者・コンサル・そして施工者のあなた!
このような3者で新規案件の打ち合わせ中に出てくる地盤調査の重要性を説明します!
この記事では参加した打ち合わせでN値や柱状図から支持層・・・などといった
単語が出てきて「ん??」となった方への疑問を現役監理技術者のパパが解決します。
またこの記事では1級土木施工管理技士試験・土工一般・土工にて出題される
地盤調査・サウンディング試験関係の試験対策にもなる内容ですのでぜひ活用してください。
地盤調査の種類
実際にどのくらいの種類を覚えれば良いでしょうか??
・ボーリング標準貫入試験
・スウェーデン式サウンディング試験
・ポータブルコーン貫入試験
・オランダ式二重管コーン貫入試験
・ベーン試験
それぞれどんな事がわかる試験なのか解説していきます!
ボーリング標準貫入試験
現場ではベターな試験です。パパは数年に一回この試験を依頼します。
この試験でわかること・・・N値
N値からわかること・・・土の硬軟・支持層・構成土質・コンシステンシー・一軸圧縮強さ等
試験方法は、63.5kgのハンマー(おもり)を75cmの高さから自由落下させて、サンプラーを土中に30cm貫入させるのに要する打撃回数を測定する試験で、この時の打撃回数がN値です。
調査中はカーン・カーンという音が特徴です。これは上記説明にある通り
打撃している際に出る音です。
そして調査で出たN値を参考に設計照査を実施していくこととなります。
スウェーデン式サウンディング試験
名前の由来通りスウェーデンで鉄道調査時に使用されたのがこの試験です。
この試験でわかること・・・換算N値
換算N値からわかること・・・10m程度の地盤の軟弱さ
調査制度が最も高い範囲がGL−15m程度までになります。
そのためそれ以上の深度を必要とするならば標準貫入試験を調査選定採用となります。
静的荷重を順次かけ地盤中に貫入させて、その時の荷重と貫入量の関係を記録する。最大の加入をかけても貫入しなくなったところで、ロッドを回転させて、さらに25cm貫入させるのに要する半回転数と貫入量からN値を換算して求めます。
簡易的に換算N値を調査でき、コスト面も標準貫入試験に比べ安価です。
ポータブルコーン貫入試験
現場ではこの試験をコンペネと呼ぶことが多いです。
その理由は別名コーンペネトロメーター試験といいます。
この試験でわかること・・・コーン指数
コーン指数からわかること・・・トラフィカビリティーの判定・軟弱地盤の表層の状態
貫入深さは5m程が限界で、作業機器が軽量で作業性が良いのが特徴です。
作業性は良いのですが精密な設計照査には精度が不十分であることが多いです。
オランダ式二重管コーン貫入試験
コーン貫入試験よりロッドが2重管になっており、
やや深度が伸びる調査ができる。
この試験でわかること・・・コーン指数
コーン指数からわかること・・・土の硬軟(砂層支持力や粘性土の粘着力の推定)
軟弱・硬質地盤の表層の状態
コーン貫入よりは機器が大きく作業性は劣る。
しかし、深度がより深くできるためポータブルコーン貫入試験より硬質層を調査できる。
ベーン試験
この試験でわかること・・・粘着力
粘着力からわかること・・・軟弱地盤の細粒土の斜面や基礎地盤の安定計算
ロッドを回転させ、トルクを与えます。このとき、土が抵抗するので、抵抗モーメントを測定します。
最後に
あなたが現場の地盤調査を請負、担当したならば地盤調査会社の方と
触れ合う機会があるかと思います。
もしもまだ資格関係保有していなければ率先して試験方法など聞いてみてください。
あなたのスキルアップ間違いなしです。
それではっ!!また!!
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