コンクリート打設を任されることになったそこのあなた!!
生コン打設なんて初めてでわからなよ〜なんて・・・
もう大丈夫!現役監理技術者のパパがこの記事でばっちり確認指導しましょう!
これで安心で良質なコンクリートが打てて良いモノつくれますね!
生コン対策その1 打設計画
生コン対策その2 配合確認
生コン対策その3 打設
生コン対策その4 養生
生コン対策その1 打設計画
まず始めるには打設計画です。
打設数量の計算
今回打設する予定の生コンは何㎥でしょう?
例 幅1m 高さ1m 延長10mだと打設数量は10㎥です。
続いて打設数量が決まったら運搬するミキサー車の大きさ選定しましょう!
あなたの現場は大型車受け入れ可能ですか?
それとも小型指定でないと現場に入れない狭い環境でしょうか?
よーーーく自分の現場はどの打設環境か検討しましょう。
運搬するミキサーが決まったら次に1台あたりどのくらいの時間で打設しましょうか?
コンクリートは型枠などの耐性を考慮するならばゆーーっくり打設するのがよいです。
しかしゆーーっくり打設すると今度は品質管理に関わってきます。
そこがコンクリート打設のキモ!になります。
現場監督の腕の見せ所です!しっかり計画しましょう!
その他の検討事項はポンプ車を手配し配管で打設でしょうか?
ポンプ車で打設となると配管詰まりがないようコンクリートの環境に配慮しなくては
なりません。今の計画のスランプでは配管詰まりが懸念されるようであれば、
上司、発注者に相談しスランプ変更しましょう!!
生コン対策その2 配合確認
その2編です。
コンクリートの品質??これ覚えるだけで試験対策も兼ねます!!
あなたが今回打設するコンクリートの配合はどんなでしょう?
例として・・・24−18−20N・・・
これで打設して〜なんて上司に頼まれて??なんてなるのは当たり前です。
みんなはじめはそうですから!!
一つずつ解説しますね
最初にくる数字 ここでは上記の24
この24は呼び強度です。設計書・発注図などよーく見てください。
コンクリート強度〇〇N(ニュートン)なんて表記を見ませんでしたか?
これはコンサル等が決めますので皆さんは表記通りで手配しましょう。
次に来る数字 ここでは18
この18という数字はスランプの値です。
スランプとはやわらかさを示した値です。
実際にはコンクリート受け入れ現場試験でこのスランプ測定することになります。
数が大きいほどやわらかい配合ということになります。
最後の数字 ここでは20
この20は粗骨材の最大寸法(mm)になります。
つまり粗骨材の最大数方が20mmです!ということです。
最後のアルファベットですがここではNです。
これはN→普通セメントという意味です。早強だとH、BBってよく聞きますけどこれは高炉スラグセメントB種の略ですね。
生コン対策その3 打設
打設計画・配合確認が出来ましたね!
ではいよいよ打設です。
品質管理としてミキサー車で運搬されてきた生コンを現場試験で品質確認をしましょう!
品質確認後、基準値クリアで打設開始です。
主な基準値・・・
スランプcm
設計(配合)スランプが2、5cm 判定基準許容値±1cm
設計(配合)スランプが5、6.5cm 判定基準許容値±1.5cm
設計(配合)スランプが8〜18cm 判定基準許容値±2.5cm
設計(配合)スランプが21cm 判定基準許容値±1.5cm
空気量%
普通コンクリート 4.5% 判定基準許容値±1.5
軽量コンクリート 5.5% 判定基準許容値±1.5
舗装コンクリート 4.5% 判定基準許容値±1.5
コンクリートの塩化物含有量
規格品 0.30以下
打設中・・・
打設中はとにかくミキサー車の潤滑な手配と型枠のハラミの確認です。
特に型枠のハラミは致命傷です。
頻繁に確認しましょう。
確認方法は基準となる離れを事前に固定となる箇所から計測しておくと良いでしょう。
生コン対策その4 養生
打設が終わった〜!!なんて油断は禁物です。
なぜなら今あなたが打設したコンクリートは化学反応中だからです。
ここで油断するとひび割れが起きてしまいます。
対策として必ず散水養生を行いましょう。
生コンと呼ばられるようにコンクリートは生きている!そう思って
固まり切る最後まで面倒を見てあげてください。
最後に・・・
お疲れさまでした!!
コンクリート打設はお祭りイベントです。
主催者となったあなたはもうヘトヘトなはずです。
頑張ったからにはきっと良いコンクリートが打てたはずです。
もしうまく行かなかったとしても次に繋げればいいだけの事です!
何回も繰り返すうちに生コンマスターになるはずです!
がんばりましょう!
それではっ!!また!!
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